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第3回 電王戦は1勝4敗でプロが完敗

屋敷九段まで負けてしますとは、コンピュータは強くなりましたね 😕
個人的には屋敷九段と豊島七段は勝つと思っていたので、少し残念でした。まあ、これは事実なので、プロ側にはこれを受け入れて前に進んでほしいと思っています。
気になるのは次回ですよね。この流れで行くと、若手の有望どころで広瀬八段、中村太地六段あたり、大将では佐藤九段あたりが出てくるのではないでしょうか。タイトルホルダーが出れば、もちろん盛り上がりますが、渡辺二冠、森内二冠、羽生三冠と後世に名を残す三人だけに、すぐに出すことはできないでしょう 😕
来年以降も楽しみです 🙂

 将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる5対5の団体戦「第3回電王戦」第5局が12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の屋敷伸之九段(42)が130手で「ponanza(ポナンザ)」に敗れた。団体戦は棋士側の1勝4敗という完敗で幕を閉じた。
 死闘の末、コンピューター独特の指し回しに屈した屋敷は、「どのソフトもレベルが上がり、厳しい結果になりました」と振り返った。ポナンザ開発者の山本一成さんは「コンピューターはどれも強くなっています」と語った。
 第1回からの通算成績は棋士側の2勝8敗1分け。圧倒されている現実の中、日本将棋連盟の谷川浩司会長は第4回について「現時点では決まっていませんが、続けたい気持ちはあります。プロもまだまだだと思っているので」。主催するドワンゴの川上量生会長は「コンピューター側の勝ち逃げというわけにはいかない」とし、「(森内俊之竜王・名人、羽生善治3冠、渡辺明2冠の)タイトルホルダーの出場に十分な環境をつくれるなら、ぜひ実現させたい」と前向きに話した。

第3回 電王戦第3局はプロ勝利!!

第3局にして初勝利ですが、さすがは豊島七段、若手の中でも随一と言われるだけあってやりますね 🙂
棋譜が公開されないので内容がわからないのですが、進行がかなり早く、なおかつ急戦が選択されたところを見ると、事前準備で何か弱点に気づいたのかもしれませんね 😕
豊島七段と言えば、以前将棋世界に掲載されていましたが、幼い頃はお父さんが弁護士試験の合格を目指していて、貧しかったようで、お母さんに将棋を教えてもらったとか。その後お父さんが弁護士試験を合格してからもメキメキと力をつけて、プロになった話は涙ものでした。将棋を教えたお母さん、道場へ連れていったご両親、彼の天才ぶりを見抜いてプロの先生へ紹介した周りの人、そして何より豊島七段自身のがんばりに感謝です。
僕も強くなりたいな~ 😯

5人のプロ将棋棋士がコンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第3回将棋電王戦」の第3局・豊島将之七段 対 YSSの対局が29日、大阪・あべのハルカスで行われた。
第3局は、29日16時41分、豊島七段が「将棋電王トーナメント」3位の将棋ソフトYSSに勝利し、プロ棋士待望の勝ち星をあげた。これで全5局の通算成績は、プロ棋士側の1勝2敗となり、ソフトの勝ち越しを防いだ。将棋は、横歩取りの戦型からYSSが激しい展開に誘う形に。それに対して一歩も引かずに応戦した豊島七段は、自然な指し回しでリードを奪うと必勝態勢を築き、YSSの粘りを許さず一気に押し切った。手数は83手で、消費時間は豊島七段が2時間8分、YSSが3時間15分。
終局後の会見で豊島七段は「プレッシャーがかかっていたので、勝つことができてほっとしています。人間側が一回も勝てていない状況だったので、勝たなければいけないと思っていました」と胸を張り、YSSの開発者・山下宏氏は「厳しい戦いになると思っていました。評価値としては一回も(YSS)のプラスにならなかったことが印象的でした。負けてしまって残念でした」と肩を落とした。なお、具体的な数字は明かされなかったが、豊島七段は対局までに1,000局までいかないものの、YSSと3桁台の練習対局をこなし、本番に臨んだという。
4月12日まで開催される「第3回将棋電王戦」は、「将棋電王トーナメント」上位5つのソフトと、現役のプロ棋士5人による団体戦。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに5時間となる。第2回とのルールの大きな変更点は、「持ち時間が各5時間(チェスクロック方式)」「ソフト側の統一ハード(コンピュータ)の使用」「ソフトの事前提供」の3つ。また、対局におけるソフト側の指し手は、デンソーの子会社であるデンソーウェーブのロボットアーム「電王手くん」が導入され、ロボットアームが担当している。

第26期竜王戦は、森内名人が4勝1敗で奪取

渡辺三冠の10期目の防衛を賭けた勝負でしたが、森内名人の勝利で終わりました。これで渡辺、森内ともに二冠になりました。
渡辺竜王の敗戦はともかく、森内二冠は最近調子イイですね。個人的には振り飛車党に頑張ってほしいのところです。将棋世界読んでても振り飛車の棋譜が少ないと、つまらないですから 😯

第61期 王座戦は3勝2敗で羽生三冠が防衛

中村六段も頑張りましたが、一歩及ばずといったところでしょうか?
最終戦は振り駒で羽生三冠が先手かつ横歩取りになり、「ミスがでなけりゃ絶対羽生」という展開になってしまいました。中村六段にチャンスがあったとすれば、角番に追い込んだ第4局だったかもしれません。
それにしても羽生三冠、強すぎますね。中村六段は戦法が限られている中で、力戦調に持ち込むのも考えられたのですが、横歩取りでも負けないと言わんばかりでした。
それにしても今日は見に行きたかったな~。甲府なら午後休んで行けるチャンスもあったのですが、仕事が忙し過ぎてダメでした。シンガポールへ行く前にもう1回くらい、大盤解説に行きたいな~ 🙄

第54期 王位戦は3勝1敗で羽生三冠が防衛

ちょっと前に結果はわかっていましたが、将棋世界10月号に観戦記があり、心に残るフレーズがありました。

  • 羽生と大舞台で濃く接した棋士は、必ず自分の力と向き合うことになる。「自分はもしかして・・・」という残酷な問いにぶち当たるのだ。そこから這い上がるために死力をつくすか、それとも・・・

これは観戦記を書かれた大川慎太郎さんの言葉ですが、考えさせられますね。自分の前に自分の力を遥かに超越する壁が現れたときにどうするのか・・・。私も海外赴任を目前に、今までにない壁を感じることがあり、死力を尽くす必要があると改めて感じます。初のタイトル戦とはいえ、一流の部類に入る行方八段ですらミスをするわけですから、自分もミスを恐れず少しでも成長できるよう積極的に頑張りたいと改めて感じています。
もう1つ、同じ雑誌に掲載されていますが、昨年棋聖戦で3連敗した中村太地六段も王座戦で挑戦権を得て、羽生三冠から先日一年越しの一勝を手にしました。雑誌の中のインタビューや表紙に書かれている「貴公子ふたたび・・・」の文字にも励まされました。
来年は挑戦の年になりそうですが、気持ちだけは絶対に負けないようにしたいものです 🙂